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「ファイリングの庭」と名づけた日

作成者: ファイリングの庭|Jul 9, 2026 4:54:28 AM

2026年6月9日。私たちのメディアの名前が、決まりました。

「ファイリングの庭」。

メディアといっても、雑誌でも、いわゆる企業ブログでもありません。
この場所を、私たちは「庭」と呼ぶことにしました。

10の名前から、ひとつへ

その朝、私たちはそれぞれに名前の候補を持ち寄っていました。

櫻井は5つ。
情報統合道。情報統合局。情報復興の道。やまざき情報復興パーラー。情報統合談話室。

宮地も5つ。
整える経営の引き出し。整う会社(チーム)の引き出し。整える経営誌。経営資源のファイリング。整え士やまちゃん。

10の名前が、テーブルに並びました。

櫻井は「情報」を真ん中に置いて考えていました。
情報を整え、復興させ、主導権を取り戻す。AIに吸い取られていく時代に、自分たちの言葉と情報を、もう一度自分たちのものにする。

宮地は「整える」を真ん中に置いて考えていました。
山崎文栄堂は、個人の整理整頓をやってきた会社ではありません。会社という組織の中で、書類を、情報を、仕事の仕方を、整えていく。

どれも、私たちらしい言葉でした。

角川さんの問い

10の候補を聞き終えたあと、伴走してくださっている角川さんが、社長にこう問いかけました。

「整えることで、関わった人たちに、何をもたらしたいんですか」

私たちはハッとしました。

整える、は私たちが30年やってきたことです。
けれど、整えた結果、社会に何が残るのか。そこを、まだ言葉にできていなかった。

「大調和」という言葉

角川さんは、ご自身で観ているYouTubeの話を始められました。

日本人の和の心を、はせくらみゆきさんは「大調和」と呼んでいた、と。

角川さんは、続けました。

「大調和って、真ん中を取るとヤマトじゃないですか」

社長が、少し考えてから、こう言いました。

「今年の書き初めで、大調和って書いたんですよ」

私たちは、互いの顔を見合わせました。

角川さんが、たまたまYouTubeで観た言葉。
社長が、今年の書き初めで書いた言葉。
それが、同じだった。

社長は、続けます。
私たちが関わっている「豈(やまと)プロジェクト」の「豈(あに)」は、楽太鼓を表す象形文字。国の始まりが、太鼓そのもの。
イザナギ・イザナミが「喜びあふれる国を作ろう」と言った、その続きを、私たちは生きている。

「整えるって、その大調和の器を整えることなんだと思うんです」

私たちの中で、何かが繋がった瞬間でした。

庭、という答え

宮地は、最初「なんとか道」とか「整理整頓術」みたいな、技を表す名前も考えていました。

けれど、私たちがやっているのは、ノウハウの伝達ではありません。
会社の人たちみんなで、気持ちも含めて、整えていく。
種をまいて、水をやって、メンテナンスしながら、育てていく。

それは、庭の手入れに、似ています。

ひとつの生き物が育つのではなく、いろんな生き物が、それぞれの役割を持って、調和して育つ。
それが、庭です。

小指の爪と、心臓

櫻井は、矢作直樹先生の本を、よく読みます。

その中に、こんな話があったそうです。

体は、調和でできている。
小指の爪が、心臓になりたいと言ったとして、小指の爪には小指の爪の役割がある。
一つ一つの役割が、調和して、体が成り立っている。

櫻井は、この話を、妙に腑に落ちる気持ちで読んだそうです。

そして実は櫻井は、25年前、東京農業大学の造園学科を卒業しています。
山崎文栄堂に入って、25年。
ヤマトプロジェクトで、自然農にも関わるようになって。

お庭というところに、人生の節目で、また関わっている。

そんなめぐり合わせを、感じています。

大調和と、調和と、庭と

はせくらみゆきさんが言う、日本人の和の心としての「大調和」。
矢作直樹先生の本にあった、体の「調和」。
社長の書き初めの「大調和」。
そして、私たちが選んだ、「庭」という言葉。

別々の言葉が、別々の場所から、私たちの中に集まってきました。

整えるとは、調和を育てること。
大調和の器を、整え続けること。

それが、ファイリングの庭で、私たちがやっていきたいことです。

これから、育てていく場所

この記事も、まだ種まきの段階です。

書き終えた、というよりも、ここから一緒に育てていく。
読んでくださる方からの言葉も、私たちの中で育つ問いも、すべてが、この庭の養分になります。

「ファイリングの庭」へ、ようこそ。

執筆:山崎文栄堂 櫻井友子・宮地宏彰 / 編集:角川英治(株式会社フブキ)